東京都あきる野市にある少女まんが専門の私設図書館です。略称は、女ま館。「じょまかん」と読みます。 |
●
|
1997年3月、少女まんが世界の永久保存を目指し、パソコン通信仲間たちと一緒に立ち上げ、その後、中野純+大井夏代の夫婦ふたりによる共同運営となりました。 蔵書は全国の少女まんがファンなどからの寄贈で約5万5千冊(2014年3月現在)。捨てるに捨てられない思いのつまった少女まんが本・雑誌や関連書籍、付録やグッズなどを保存しています。 |
●
|
週一回、昭和の雰囲気漂う自宅を開放して一般公開をしています。 |
少女まんが館の歩み ◎1995年秋 パソコン通信(独立系ファーストクラスBBS「マニュエラモー」「ぱらねも」など)にて、少女まんがカミングアウトがはじまる。少女まんがのことをネットで語る輩が続出! 中野家でも少女まんがゆんたくが頻繁に。話していて、どうしても思い出せないタイトルや作家名、登場人物の名前など、いらいらがつのり、「少女まんが大事典」があればいいのに、という話に。そのためには、古今東西の少女まんがを集めなくてはならない、それには広い広い場所が必要だ、そうか、誰でも寝っ転がって気軽に少女まんがが読めるような場所があれば、なんてしあわせなんだろう……『ガラスの仮面』完結のあかつきに全巻を枕元において一気に最後まで読み浸る……(うっとり)……と、「少女まんが館」構想が生まれる。
◎1995年12月 「ぱらねも」内に、「少女まんが館」会議室誕生(オンライン)。
◎1996年4月 三軒茶屋の雑貨店「魔法屋クーフーリン」(現「クーフーリン」)にて、「女ま館」決起集会。「絶滅しつつある日本の文化を救わねば!」と、オフライン「少女まんが館」創設へ実際に動き出す。
◎1996年11月 オフライン「少女まんが館」候補地が浮上。◎1997年3月 東京都西多摩郡日の出町の古い民家を借り、オフライン「少女まんが館」限定公開スタート。
◎1997年8月 日の出町「少女まんが館」にて、夏のイベント合宿週間。寄贈書格段アップ。
◎1997年9月 「少女まんが館」ホームページ開設。
◎1998年〜 『日経新聞』、『京都新聞』などマスメディアで紹介。蔵書10,000冊超える。
◎1999年1月 高円寺のカフェにて、「少女まんが館分庫」開設(2000年頃、閉鎖)。
◎2001年10〜12月 中野と大井、世田谷区豪徳寺から日の出町「少女まんが館」へ移住。◎2002年8月 一般公開(毎週木曜午後)をスタート。公的スペース(女ま館)+仕事場(さるすべり)+住居(中野と大井)というスタイルが期せずして完成。
◎2002年秋 「自宅開放運動」、ゆっくりスタート。
◎2005年末〜 『散歩の達人』『東京新聞』『読売新聞』など、雑誌・新聞・テレビ・ウェブマガジンなどの取材多数、寄贈書もぐっと増える。
◎2007年10月 「全国マンガ・アニメミュージアム連絡協議会設立準備会」に出席。ゆるやかなネットワークができる。
◎2007年秋 日の出町の借家、諸事情により立ち退かざるをえなくなる。
◎2008年3月 東京ビッグサイト「東京国際アニメフェア2008」特別企画に出展。中野・大井、東京都あきる野市網代に古い平屋付きの土地を取得。
◎2008年5月 さるすべり、中野・大井、あきる野市網代へ引っ越す。
◎2008年11月 日の出町「少女まんが館」一般公開終了。以後、11月〜3月までを冬期休館とし、4月〜10月の毎週土曜午後を一般公開日に。
◎2009年1月 東京都あきる野市網代にて「新・少女まんが館」建前(公開上棟式)。
◎2009年3月 総水色建築の「新・少女まんが館」完成(設計 エンドウキヨシさん、施工 三嘉ホームさん)。寄贈書、日の出町からすべて移す。◎2009年4月 「新・少女まんが館」毎週土曜午後、一般公開スタート。蔵書約35,000冊。
◎2011年2月〜あるひとりのかたから貴重な大量寄贈を受けはじめる。戦前戦後の少女雑誌、少女まんが雑誌、付録類、関連資料などいろいろ。寄贈書が格段に充実する。
◎2011年11月 東京にしがわ大学の授業「皆とシェアする" 自宅ミュージアム"を開館しよう! 〜少女まんがの館を訪ねて〜」開催。
◎2012年6月 館内で「小さな茶話会」をスタート。年2回のペースで少女まんがについて語り合う小イベント。
◎2012年9月〜「すべての本棚を図書館に リブライズ」に参加。
◎2013年4月〜長崎、鹿児島、兵庫、宮城など遠方からのお客様が増える。70年代少女まんがを読みたいと20〜30歳前後の若いかたがたも増えてくる。秋には若い男性ニューヨーカーがひとりで来館。
◎2013年8月 第一回マイクロ・ライブラリーサミット(まちライブラリー@大阪府立大学)に参加。
◎2013年11月 三重県某町で第2の少女まんが館の話が持ち上がる。蔵書約55,000冊。
これまで多くのかたがたから寄贈いただきました。いろいろなかたのお世話になりました。
●
本当にどうもありがとうございます。心から感謝致します。
●
貴重な少女まんがたち、これからも大切に保存させていただきます。
●
今後とも、少女まんが館をどうぞよろしくお願いいたします。
●
少女まんが館 中野 純+大井夏代