中高生でも読める健全女装本とは?
何をもって女装とするか?
何故コミケ合せなのか?
(よりカタイ話に興味があればこちらを参照のこと。)
実は、この同人誌「さんふらわー」は 「コミケに女装で同人誌を売りに行きたいね。」
と言う
*極めて不純*
な動機で創刊されたのだった。今でもこの動機は継続しており、 ブースの売り「娘」は架空の女子高の漫研部員と言う見立てで 女子高校生を連想させる制服を着ているのだった。
とはいえ、あまりに高価だった衣裳のモトを取るためと称して 申し込み責任者が バニーや 春麗だったことがあり、以降女装コスプレ全般解禁という話もあり。
「さんふらわー」では、見掛けが「女性的」と判別されてしまうような、 あるいは積極的にそんな「味わい」を表現するための 装いを「生物学的には男性」である者が行うこと全般を
「動機の如何は問わず」
扱っている。(昔は「男装」も扱おうと思ってたんだけど知り合いにいなくてね。)つまりこの同人誌では女装を「装う」と言う極めて表面的な行為から捉えている。 これは
「どーせ他人の(時には自分自身の)内面なんてワカってないじゃん。」
から来る
「自由にやろうよ。(どーせその結果は各自に返って来るんだし。)」
と言う姿勢の一表現である。
余談になるけど、こんな同人誌ができるのは「女装」人口がまだ少なくてその中の特定分野が独立させるのが難しいからでしょーなー。まー、将来的には「表現したい味わい」オリエンテッドな同人誌ができて「生物学的には男性」である者も「生物学的には女性」である者も混ざってしまうというのがよろしいような気はしますな。(ピンハやDrag Queenな集団はそうなりつつあるのかも知れない。コスプレな集団はまだどうなるかわからないけど。)
ちなみに、この「装う」は衣裳の持つ「体を造って見せる」という効果との類縁性から辿れる 化粧や下着(体型補正する奴、しない奴)、 あらゆる人体改変(ピアス、整形、豊胸、性転換)も含んでいたりするので
ノリの軽さのワリには(世間の目から見ると)ディープ
であるという説もある。
これはちょっと歴史的事情を説明しないと最近の若者にはワカンネェでしょうな。
最近でこそ、若いモンの内ではあまり「女装」と
性的なことをベッタリ結び付けなくなってきましたが、
ちょっと以前、あるいは今でも年配の人達の中には、
「女装」と聞くと、もぉそれは、あたかも条件反射のように
「男が好きなの?」
と来る人々が無視できない数いたりしたのでした。その上、「女装」する人々の中にも
「女装する人は皆、男が好き/女が好き/マゾなんだ。」
などとシタリ顏してヌカす奴までいたりする。しかしこれはもう、
*余計なお世話*
以外の何者でもないのでした。 だってそーでしょう?ティシュや写真集買う度に「今夜、ソレでコクの?」なんて言われたらヤでしょう?(←ちょっとタトエがお下品。) そもそも、そういう
性的な嗜好は個人毎に違う
・・・し、別に
「ボクは毎日x回コキます。オカズはyです。」
「ワタシは週にa日、カレとHします。」
「オレ、nなオンナじゃないとヤダ。」
なんて公開の義務はない。プライバシーって奴ですな。(私個人は割と公開してますが、これは敢えて自らサンプルになっているだけで女装者皆がそうである必要はないです。) だから初対面で、勝手に妙なことを決め付けたり 聞いたりしないでくれたら幸い(必要とあれば、仲良くなってから本人が話すでしょう。)。 つまり
「アンタにゃ迷惑掛けないから放っといてんか。」
つーことですね。(ちなみに近年、統計的にも性的嗜好と衣裳に対する嗜好、性自認は皆互いに独立であると認められてきてもいます。アメリカでの結果です。日本ではマトモな調査すらされてません。) ま、もっとも、このような不躾な質問の背景には
「女装の何が楽しいねん?」
「何が楽しくてやっとるんやワカらん。不気味や。」
というのもあるのかも知れない。ソコで
「性的なこと以外にも楽しみはある。」
ことを報告して見ようと言う訳。
ま、世に女装雑誌は幾つかあれど、どれも成人を対象としたものばかりで 中高生でも読める(=親が許してくれそうな(笑))本が存在していない。 ある種の親御サンたちが女装を禁止したがる一つの要因は「女装」から 「性的」な印象が拭えないということもあるのではないかと思う。 私個人は「性的知識も広く公開すべし。」と考えてるけど、 まだ広く支持を得るには至っていないらしい。 しかし、幸い前記の理由で「さんふらわー」は
「性的なこと以外にも楽しみはある。」
というスタンスなのだから、微妙な所について悩む必要はなく、
*18歳未満でもまったく無害*
つーことです。
小さい頃から異性装に興味を持つ子が(私が昔そうであったように) 情報がない故に余計なことで悩んだりするのは若さの無駄遣い。 もっと素直に気軽に異性装を楽しんでもいいと言うことを知って欲しい、っつーことです。 それと共に、親な人、親になる人にも女装は別に頭ごなしに止めさせる必要はない 無害な趣味/嗜好に過ぎないと言うことも知って欲しいっつーのもあります。
普通の「趣味/嗜好」と付き合ってく能力がある人なら 「女装」とも付き合っていけます。
(それが証拠に私はもう 五年間もチャンとサラリーマンやってました。)
性的嗜好(異性、同性、両性)や性行為についても実は 同様で、「望ましくないから」と徒に禁止・強制するべきではなく、 皆で広く情報を共有して、皆がそれぞれ自身の傾向に併せて それらの事柄との付き合い方を学ぶ機会があってしかるべしと思うけれど、 この分野について書くのは、このページの話題の範囲からは外れるし、 私の能力も超えているので割愛。